通関士試験 学習時間と科目別時間配分
通関士試験の合格者の平均学習時間は500時間(±100)と言われることが多いです。
もちろん個人差はあります。
・すでに学習の習慣がある人、自分の勉強の進め方が分かっている人 |
・勉強が初めてで、何から手を付ければよいか分からない人 |
・必要な時だけ、サポートやアドバイスがほしい人 |
私の場合は初学で、約600時間です。
恩師、スクールきづの木津隆夫先生のもとで10か月(月3回)通学しました。
夏までの1日の平均自宅学習時間は1~1.5時間、直前期は4~8時間です。
会社勤めをしていたので、有給を時間で割って早めに帰宅するなどで時間を作っていました。
貿易実務検定は通関士試験後に学習を始めたので、貿易知識0でのスタートです。
注意点は、500時間机に向かったとしても、学習の質が良くなければ成果は得られにくいということです。
休息時間も必要ですから、できるだけ無理のない計画をたて、合格を勝ち取りましょう!
通関実務科目の時間配分は目安です。あなたの得意・不得意で調整して下さい。
①通関業法
試験時間50分
通関業法は独立した科目で他の科目に比べて範囲が狭いので、最初に学習するにはおすすめです。
関税法で学習する専門用語も登場しますので、関税法の基本的な部分と並行して進めていくことも必要です。
そして、最も簡単な科目と言われやすいので軽く見られてしまいがちですが、重箱の隅をつつくような問題もしばしば登場します。
しばらく放置して試験で泣きをみる人もいるので油断は禁物。 定期的に過去問で感覚を失わないようにしましょう。
②関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び
外国為替及び外国貿易法(略:関税法等)
試験時間1時間40分
この科目は、複数の法律から出題され、最も範囲が広いです。
学習の多くの時間を費やす部分です。
配点も➀③は45点満点に対し、この科目は60点満点です。③と非常に結びつきの強いのが特徴です。②と③は並行して学習するとより理解しやすくなりますが、初学の場合は1科目ずつでも構いません。
最初は「点で学習」し、しばらくモヤモヤするかもしれませんが辛抱強く「点で学習」を継続すれば、「線」になるときが来ますので信じて前に進みましょう。
③通関書類の作成要領その他通関手続の実務(略:通関実務)
試験時間1時間40分
時間配分の目安(各自調整して下さい。)
- 輸出申告書25分
- 輸入申告書35分
- 選択式15分
- 計算問題15分
- 択一式15分
計算に苦手意識を持つ人は早めに取り掛かると良いでしょう。
とはいえ電卓を使用できますし、高度な数学知識は不要です。
それよりも重要なのは「問題文の読解力」です。
焦らず読むこと、関税定率法の知識が定着していることが重要です。
「②の勉強に飽きてきたな」と感じれば、気分転換に計算問題や貨物分類に切り替えるのも良いですね。
当HPには試験練習用のマークシートを無料DLできますのでご活用ください。
学習方法に迷いや悩みが出たら、早めに公式ラインや無料の受講相談会をご利用ください。
せっかく勉強するからには少しでも楽しみましょう。
加藤 佑喜