貿易実務検定A級 勉強のはじめ方

これからA級受験をお考えの方の参考になれば幸いです。
A級は、概ね3~4年以上の実務経験のレベルで、貿易実務において判断業務を行うことができる実力を証明するレベルです。

試験は年に1回、10月第1日曜日に実施されます。
(必ず公式HPで各自確認して下さい。)

①合格基準

科目は貿易実務と貿易マーケティング、貿易英語の3科目です。
各回毎の基準点(3科目の合計)とされ、学習時には最低60%以上を基準にしておきましょう。

科目免除はありません。

学習期間は約4~6か月、英語力がどれくらいかによって左右されます。

②教材選び

まずは直販の公式テキストもしくは市販のテキストを用意しましょう。
B級で案内した書籍と同じですが、どれもA級の参考になります。
(「サクッと」は実務の内容のみ、他の書籍も含め、英語は含みません。)

左が直販(MHJ出版)、中央が市販(日本能率協会マネジメントセンター)
左が非公式でのオススメです(ネットスクール出版:サクッとわかる貿易実務、池田隆行先生)。

加えて、必ず公式過去問題集は用意して下さい。
過去問題集は、古いタイプのA級(以前は準A級もありましたが統合されました)問題があり、今の出題傾向に第1版は沿っておりませんので、第2版(2024年3月現在)を用意しましょう。
第1 版をお持ちの人は、傾向を掴みたい方は第15回以降からの学習をおすすめします。

書類作成についても練習する必要があると思いますので、直販の演習テキストや市販の貿易書類テキストの追加購入を検討してみましょう。

③学習方法と試験対策

B級試験との大きな違いは書類作成や運賃計算、英文レター作成があることです。
通関士試験でおなじみの課税価格の計算問題も登場することがあります。
マーケティングについても記述式があります。

私は7月から学習を始めましたが、B級合格から時間が経過されている場合には、復習のためにあと1~2か月余裕を持っておいた方が良いでしょう。

また、公式テキストのみではマーケティングと英語の学習に不足感がありました。
マーケティングは対策が難しいので、実務と英語でカバーすることを心がけました。
英語は日商ビジネス英語2・3級のテキスト(絶版予定)を補助教材にしました。
今後は手に入らないかもしれないので、英文ビジネスメール/レター系のテキストの追加購入を検討されても良いでしょう。

学習計画等でお困りの時はぜひ当スクール公式LINEへご相談ください。(ID:@012oyijz)

狙うなら一番上!
頑張りましょう。

加藤 佑喜

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