通関士試験 テキストは最新版を買うべき?

「去年の教材を持っていますが、テキストは最新のものを買うべきですか?」
「2年前の教材は今年でも使ってよいでしょうか?」

よくこのような質問を受けます。
費用をできるだけ抑えたいという気持ちはよく分かります。

先に結論から伝えると、

「昨年のものであれば大きな問題はありません。」

その代わりに、

気を付けなければならないのは法改正部分です。

毎年いくつかは改正点があり、出題されることもしばしばあります。
1年型落ちであれば、法改正前後の違いを1つずつ確認することにそれほど多くの時間はかかりません。
(一部、問題集であれば少々古いものでも使えます。)

しかし、それよりも古い(2年以上前の)ものであれば確認部分も増えるわけですから、あまりおススメできません。
最新版は、各社より夏頃(7月頃)に情報公開や法改正の案内や講座があります。
「もっと早くから知りたい!」という方は税関HPを見る等の方法はありますが、

基本的な内容を定着させることを最優先にしましょう。

試験において、出題の大部分を占めるのは基本的な知識です。
あまり「法改正、どうしよう…」とビクビクする必要はありません。
(とはいえ、当時の私は心配で調べまくっていたのでその気持ちも分かります。)

不安を抱えるくらいなら、最新の書籍を用意しましょう。
少し出費にはなりますが、必要な情報を買うわけですから合格のための必要経費と考えましょう。
また、テキストだけでなく、問題を解く際にも当時の内容になっていないかご注意下さい。
法改正は「何がどう変わったのか」を知ることが大切です。

ルールは日々変わります。
昔はそれほど厳しくなかった飲酒運転は、悲しい事故が起きたからこそ厳罰化されています。
携帯電話、タブレット端末、スマートウォッチ、持ち物もどんどん進化しますよね。
それに伴って時代に沿わないルールや犯罪を防止するためなどに改正があるのです。

そう考えると、HSコードが5年に1度改正されるのも少しは納得がいきます。
ドローンや電子タバコなんて、ほんの数年前までなかったのですから。

変化を楽しみましょう(^^)

加藤 佑喜