ペンネーム:銀の母(先生と仲間と、これからお仕事で繋がることを楽しみにしてます)

勉強時間について

私は通関士試験に初挑戦し、お陰様で合格することができました。もともと貿易実務検定A級を持っていたこと、商社で10年間輸出の仕事に従事していたこともあり、貿易の知識は一般的な初学者よりもあった方だと思います。勉強を始めたのは4月で、初めの頃は平日2時間、土日3時間の勉強時間でしたが、8月からは平日4時間、土日10時間以上に増やしました。

 順風満帆に毎日コツコツ勉強できる日もありますが、仕事やプライベートで忙殺される日もあるため、勉強時間は「だいたい」という程度です。仕事や家事に追われるときも当然あります。そうなると「勉強時間が無い…」と焦って不安になることがありました。そういう時は「今日は30分で関税法の過去問3問と、その問題の解説を自分ができるようにする」など、自分のできる範囲で短時間でサクッと勉強するように切り替えました。仕事や家事、プライベートで時間確保が難しい方は、「時間」を判断基準にしてしまうと、試験とは関係ない「時間」が取れないことに気持ちを持っていかれてしまうので、何を勉強するのか、何を習得するのか、勉強の目的を毎日決めて短時間でコツコツ勉強することをお勧めします。

やる気、モチベーション維持

 先述した通り、「勉強時間」よりも「何を勉強するのか」にフォーカスすることに加えて、LINEのオープンチャットも励みにしていました。同じ通関士試験を目指している仲間が日々、勉強報告や質問をしているのを見て「一人じゃないんだな」と思うことができました。加藤先生にも時々、勉強報告をしてみたり、自分なりに「やる気」を維持継続できる方法を模索しながら何とか試験本番まで持ちこたえることができました。

 あと8月に模試を受験しました。実は模試の結果はD判定でした。それをきっかけに、更にやる気が出て、勉強スピードを上げることを決意しました。ここは賛否両論で人にもよると思いますが、私は模試を受験して良かったと思っています。試験の雰囲気、時間配分、弱みを客観的に知れるいい機会なので私は経験して良かったと思っていますが、模試を受けることで、やる気が削がれるのであれば、受験しないという選択肢もあると思います。ご自身の性格に合わせていい意味で模試を利用してください。

科目別勉強法

通関業法

 加藤先生の授業では5月くらいには範囲が完了し基礎固めが終わります。通関業法は範囲も狭いですし、よっぽどの事が無い限り落とさない科目と言われていますが、それゆえに後回しになりがちです。(気持ちはよくわかります)

 試験前の追い込み期の大切な時に時間を取って再度勉強する羽目にもなるので、1日1単元(1問)でも良いので、通関業法に触れることをお勧めします。それだけでも後々全然違ってくると思います。私は通勤電車の中で通関業法をしてました(約20~30分ほど)。それだけでも、最後の追い込み期は気持ちが楽になると思います。

関税法

 関税法はボリュームがあり、全体像を把握するために早い段階で複数周のテキスト回しを行い、過去問解答で理解不足を克服しました。過去問は過去5年分を最低3周はするように心がけました。1問1問流れ作業で過去問をすると勿体ないので、関連する用語から派生的に問題を自作するようにしてました。例えば、「輸入してはならない貨物」がメインの過去問題だとすると、「輸出してはならない貨物は?」「不服申し立て制度の仕組みは?」など、その過去問とは別で問題を自作するようにしてました。そうすることで過去問を単純に解くよりも何倍も問題を解いてることと同じになり、知識定着が深くなるからです。もし派生する問題が思いつかない時は、テキストの目次を見るようにしてください。自分が解いた過去問のメインテーマの目次付近が、自作する問題のヒントになると思います。

通関実務

 実務に関しては申告書の対策を早めに進めるべきであったと後悔しています。実は本格的に申告書を勉強し始めたのは、7月ごろでした。一般的にはもっと早めに取り掛かる(早い方は1~3月には申告書を一通り終わらせてる)、私はかなり遅い方だと思います。幸運にも、すでに取得している貿易実務検定と現職(輸出業務)で、書類の見方や計算も分かってはいました。しかし、それでもやはり目が慣れてないので1問解くのに最初は1時間は掛かってしまいました。とにかく通関実務は問題を通して目を慣らすことが大切です。計算問題も慣れれば克服可能であり、毎日1問取り組めば試験本番も難なく対応できるようになります。私は実務の試験対策が遅かったため、試験直前期はほとんどの時間を通関実務の試験勉強に時間を振ってました。もっと早めに試験勉強してれば、まんべんなく試験勉強できたのにと思ってます。

最後に

 お陰様で通関士試験に一発で合格できました。それは加藤先生が熱心に指導して下さったお陰です。オンライン授業でしたが、まるで対面かのように寄り添って話を聞いてくださり、質問にも的確に答えていただきました。本当に良き伴走者でした。この場を借りてお礼申し上げます。試験は年1回で地道な努力の積み重ねが必要です。一人では気持ちも頭も追いつけなかったと思いますが、仲間や先生がいることで頑張ることができました。どういう形になるか分かりませんが、先生と仲間と、これからお仕事で繋がることを楽しみにしてます。