通関士試験 電卓選びのポイント
通関士試験で必要な電卓は、もう準備できていますか?
通関士試験受験案内には、下記のように注意事項が記載されています。
イ 計算機のみを有するもの (例えば、紙に記録する機能、音を発する機能、電子手帳機能を有するもの、関数電卓等は不可。) |
ロ 数値を表示する部分がおおむね水平であるもの (数値を表示する部分が周囲に見えない程度の傾斜であるものは可。) |
ハ 電源内臓式のもの |
この内容をふまえて3つのポイントを押さえておきましょう。
①電卓の桁数は12桁以上を選ぶこと
試験では桁数の多い計算をする場合もありますので、12桁以上を選びましょう。
写真左側は10桁、右側は12桁です。
②キーの位置や安定性を重視すること
メーカーによって、キーの位置や表示が異なりますので、ご自身が使いやすいと思う電卓を選んで下さい。
ある程度の重みがある方が安定感が増すのでおすすめです。
ネットショッピングで買おうと思っている人も、できるだけ手に取って選びましょう。
また、電卓にはラウンドセレクター、条件セレクターという端数処理や少数以下の調整をするための機能が備わっているものがあります(液晶の下につまみが付いている部分です。)
このつまみがカバンの中で知らないうちに動いてしまい、気付かずに使用して解答がズレるということがありますので、使用前には必ず確認する癖をつけておくと良いです。
便利な機能ではありますが、「端数処理しない」設定になっているか、「小数点以下も液晶に映るように」設定されているかを必ず確認して下さい。 (セレクターが付いていない電卓を選ぶというのも良いですが、付いているものが多いかと思います。)
ちなみに、メモリー(M)機能を使うことで時間の短縮にもなりますが、計算のスピードを重視する試験ではありませんので使いこなせなくても問題ありません。
実際、私は機能を使わずに(使いこなせるか不安だったので)受験をしました。
申告書の問題に時間を多く使いたかったので、択一式問題や課税価格の計算問題でスピードをカバーできるように調整していました。(各科目の時間配分は別途記事を用意します。)
また、ミス防止のために計算をした金額等は記載場所などのマイルールを徹底しました。
③一緒に戦うパートナーだと思うこと
せっかく勉強するからには、好きなものに囲まれることでモチベーション維持やアップができるなら大いにアリだと思います。色や形、大きさにこだわったり、誰かにプレゼントしてもらうのも良いですね。
さらにスキルアップを目指すなら、貿易実務検定A級や、通関ビジネス実務検定でも計算問題が出るので、忘れず用意しましょう。これらの試験も同じ電卓をご使用いただければ問題ありません。
受験者さんにとっては試験の大切な相棒ですので、ぜひ選ぶことを楽しんで下さい(^^)
加藤 佑喜