貿易実務検定B級 勉強のはじめ方

貿易実務検定B級はC級と同様に、自宅で受験できるオンライン試験です。

B級は、概ね、1~3年以上の実務経験のレベルです。
貿易実務経験者の中堅層を対象としています。
これから学習を開始する人へ合格基準や必要な教材など、3つのポイントを紹介します。

①合格基準

科目は貿易実務と貿易マーケティング、貿易英語の3科目です。
3科目の合計210/300点(70%)を基準として試験委員長の定める点とされています。

再受験の場合は一定の基準を超えれば科目免除があります。
科目免除について | 貿易実務検定®の紹介 | 貿易実務検定(R) (boujitsu.com)

学習期間は約3~5か月、英語力がどれくらいかによって左右されます。

②教材選び

まずは直販の公式テキストもしくは市販のテキストを用意しましょう。

左が直販(MHJ出版)、中央が市販(日本能率協会マネジメントセンター)
左が非公式でのオススメです(ネットスクール出版:サクッとわかる貿易実務、池田隆行先生)。

加えて、必ず公式過去問題集は用意して下さい。購入の際はできるだけ最新のものを買うことをおすすめします。古いものだと、インコタームズなどは当時の最新版で出題されているからです。

③学習方法と試験対策

B級の貿易実務問題はC級の問題をさらに詳しくしたものが多いので、C級を取得してからしばらく時間が経過されている方は思い出しながら学習を進めて下さい。
特に、専門用語(単語)だけで合格した自覚がある人は内容理解のための時間を確保しましょう。
最初は分からないことだらけですが、後から点と点が線になって繋がるまで辛抱が必要です。

C級との大きな違いは貿易マーケティングが試験に加わることです。
こちらは公式テキストに記載の無い問題も出題がされますが、テキストをしっかり学習していれば大きな問題にはなりません。
「それでも心配!」という人は、「マーケティングビジネス実務検定」のハンドブックからの出題もあると確認していますので目を通すのもアリかとは思いますが、実務や英語で点数を取りに行く方が近道だと感じます。

最後に貿易実務英語について。C級から難易度がグッと上がります。
英検2級程度は欲しいところです。
英語を別途強化したい場合は、英語科目の公式テキスト(三修社:貿易実務検定オフィシャルテキスト 貿易実務英語科目)を検討してみて下さい。

どの科目もとにかく出題傾向に慣れることが大切です。
どういった部分(単語)をひっかけてくるのかに気を付けてみて下さい。

<学習例その1>初めて受験する人

1カ月目はテキスト学習を進めながら、過去問題の2択(〇×やAB選択)問題にどんどん挑戦しましょう。
この時点から英語過去問はどんどん数をこなしましょう。用語は都度テキストで内容を確認することも忘れずに。
2カ月目に問題集の実務(書類作成問題)に挑戦し、マーケティングにも取り組みましょう。
3カ月目は実務の選択式問題にも取り組み、それぞれの科目の制限時間を意識しましょう。

<学習例その2>再受験者

前回の成績をできる範囲で自己採点し、弱点を洗い出しましょう。
「書類作成に時間がかかる」、「英語の読解力が足りない」などがあるはずです。
見つかれば、その部分の要点をテキストで再確認し、繰り返し問題を解きましょう。
B級からは独学での再挑戦に難しさを感じる人も少なくありませんので、必要な場合は早めに講座等へ相談しましょう。

当日はオンライン試験です。
大問ごとに制限時間が設けられていますので、時間のあるかぎりはその大問に使いましょう。
余った時間は次の問題に繰り越しも、前の大問に戻ることもできません。
試験直前にデモンストレーションの機会がありますので、必ず実施しましょう。
普段、書いて勉強している人ならパソコン等での受験はやりづらく感じるかもしれないので、日頃の学習では制限時間の10%~20%速く解けるように意識・対策しておくと良いです。

当HPの単語テストや練習用解答用紙をフルに活用して下さい。
合格目指して頑張りましょう。

加藤 佑喜

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